スチール缶のフタはアルミですが、リサイクルするときに問題ないのか?
スチール缶の蓋(ふた)は、手で簡単に開けれるように、やわらかい金属である”アルミニウム”が使われています。
つまり、主に飲料用スチール缶には、「スチール」と「アルミニウム」という2種類の素材で出来ています。
ふと、ここで気になるのが、スチール缶をリサイクルするとき、アルミ蓋が付いたままで大丈夫なのか?ということです。
アルミ缶とスチール缶は、異なる方法でリサイクルされるため、回収時やゴミ処理場で分別する必要があります。
だから、スチール缶にアルミニウムの素材が含まれていると、リサイクルするときに問題がありそうな気がします。実際、どうなのでしょうか?
スチールとアルミニウムは比重が違う
まず、覚えていただきたいのが、スチール(鉄の合金)とアルミニウムでは、”比重が違う”ということです。
比重とは、ある物質の質量と標準物質(通常は、1気圧、4℃の水を用いる)との比です。
例えば、水の比重1、物体Aの比重0.5、物体Bの比重2.3とします。
このとき、物体Aは水に浮き、物体Bは水に沈みます。
鉄とアルミニウムの比重は、それぞれ次のようになります。
種類 | 比重 |
---|---|
鉄 | 7.9 |
アルミニウム | 2.7 |
スチールとアルミニウムは、比重が違うので、炉に溶かした際、比重の重いスチールは沈み、比重の軽いアルミニウムは浮くので、簡単に分離できます。
分離されたアルミニウムは、アスファルト舗装などに再利用されるようです。
まとめ
スチール(鉄の合金)とアルミニウムの比重が違う。
比重が違うから、溶解したときに分離する。
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